Macのアプリを削除(アンインストール)する方法はネットで検索するといくつも見つかりますが、「ドライバを削除したい時」のことがどこにも書いていなかったので、この記事で紹介します。
「ドライバ」とは、サウンドやネットワークやグラフィックの周辺機器を追加した時にインストールする特殊なソフトのことです。
この記事では、Macの「アプリ」と「ドライバ」の削除方法と、注意事項を紹介します。
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1. Finderでアプリ削除はおすすめしません、その理由は
ネットで検索した情報では、MacのFinderでアプリをゴミ箱に入れて削除する方法を紹介しているものがありますが、この方法はアプリが作成した設定情報などのゴミが残る場合があるからです。
残るだけならまだしも、削除後に同じアプリの別バージョンを入れると設定情報が2つになる場合があって、ダブルクリックで正しくファイルが開けないことがあります。
2. アプリを削除する方法を、おすすめ順に紹介します
おすすめの順番は次のとおりです。
2-aがベストなのは、「アプリ本体」「アプリ設定情報」「アプリ関連のドライバ」が全て削除できるからです。
ただし、そもそもアプリ付属の削除ツールが存在せず、さらに「アプリ関連のドライバ」はないアプリがほとんどなので、実際は2-bの方法で問題がない場合が多いです。
なお、最後の2-cの方法はMac付属の「App Store」経由でインストールされたアプリに限定されます。
2-a. アプリ付属の削除ツールを使う
Macでは基本的にはアプリには削除ツールがない場合が多いですが、まれにパッケージソフトなどでは付属する場合があります。
その場合は、削除ツールを使うのが、最も安全・確実な削除方法になります。
2-b. アプリ削除ツール「AppCleaner」を使う
最も汎用的に使えて、「アプリ本体」「アプリ設定情報」がキレイに削除できるのがこの方法です。
Macを使っているすべての人に、ここで紹介している「AppCleaner」をMacにインストールしておくことをオススメします。
以下では、使い方をカンタンに紹介します。
▶ 以下のリンクをクリックして、「AppCleaner」の開発元のサイトを開きます。
▶ サイトが開いたら、以下の画面では右側に見える「Download」から自分が使っているmacOSのバージョンに合った最新版をダウンロードします。
たとえば、自分が使っているmacOS が10.14 Mojaveなら、Version 3.5になります。
▶ ダウンロードが完了したらzip形式で圧縮されたファイルが保存されているので、ダブルクリックして展開します。
▶ 展開に成功すると、AppCleanerのアイコンが表示されます。
必要に応じてこれを「アプリケーション」などのフォルダに移動させます。
▶ 以下の図は、AppCleanerを「アプリケーション」フォルダに移動させた後の状態です。
では、実際に不要なアプリを削除するため、AppCleanerをダブルクリックしてください。
▶ 以下の画面が表示されたら、削除したいアプリを真ん中のDrop your apps hereのところにドラッグ・アンド・ドロップしてください。
▶ 以下の画面は、削除したいアプリとして「Fotor」という画像編集アプリをドラッグ・アンド・ドロップしてみました。
この状態では一番上がアプリ本体、その下にいくつかの関連フォルダや設定ファイルが一覧表示されています。
ドラッグ・アンド・ドロップ直後に全て削除フラグが付いている場合もありますが、以下のようにフラグが付いていないものがある時もあるので、そういう場合はすべてにフラグを付けてください。
▶ 以下の画面のように左側のフラグにすべてチェックが入ったら、右下のボタン「Remove」をクリックします。
そうすると、アプリ本体と関連ファイルがすべて削除されます。
▶ AppCleanerを使ったアプリの削除方法の説明は以上です。
2-c. Launchpadを使う
この方法は、App Store経由でインストールしたアプリだけで使える方法です。
私のオススメは、2-bで紹介したAppCleanerというアプリを使った方法ですが、何らかの理由でAppClaenerが使えない場合は、この方法を使ってください。
(何らかの理由:会社のセキュリティ制限でフリーソフト禁止、ネットにつながってない、など)
以下では、使い方をカンタンに紹介します。
▶ Macの標準機能の「Launchpad」を起動します。
起動方法はいくつかありますが、ここではわかりやすい方法を2つ紹介します。
①:ファンクションキーが付いた従来からあるキーボードを使っている人は、以下の図のように「F4」と書かれたキーを押すとLaunchpadが起動します。
②:最近のMacBook Proでファンクションキーが付いてない場合や、ファンクションキーを使わずに起動する方法は、Finderでフォルダの「アプリケーション」の中にある「Launchpad」のアイコンをダブルクリックします。
▶ Launchpadが起動すると以下の画面のように、iPhoneやiPadのように画面全体にアプリのアイコンが並んだ状態になります。
複数の画面がある場合は画面を左右にスワイプすると移動できます。
ここからアプリを削除する方法は、iPhoneやiPadでアプリを削除する方法と操作方法が同じです。
▶ では早速アプリの削除を行います。
どのアイコンでもいいので、アイコンをマウスやトラックパッドで長押しします。
そうすると、アイコンがプルプル震えて左上にバッテンXマークが付いたアイコンがいくつかありますが、バッテンが付いたものが削除可能なアプリです。
ここではサンプルとして、一番下にある黒いアイコンの「Blackmagi…peed Test」を削除してみます
▶ 以下は削除しようとしている「Blackmagi…peed Test」のアイコンを拡大した図です。
アイコンの左上にバッテンXをマウスやトラックパッドで長押しします。
▶ 以下の画面のように、削除確認のメッセージが表示されたら、ボタンの「削除」をクリックして削除を実行します。
▶ 削除したいアイコンが消えたら、アプリの削除が完了です。
もしも他に削除したいアプリがあれば同じ操作を繰り返します。
削除したいものがなくなったら、以下の画面のようにアイコンが何も表示されてない部分をクリックすると、アイコンのプルプルとバッテンマークが止まります。
もう一回何も表示されてない部分をクリックすると、Launchpadが終了します。
▶ Launchpadを使ったアプリの削除方法の説明は以上です。
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3. ドライバを削除したい時はどうするか?
ドライバを削除する方法は、ドライバをインストールする時に削除ツールが付属していれば、それを使って削除します。
付属していなければ、ドライバを削除することはできません。
この章では、「なんで削除できないか」という理由と、「じゃあどうすればいいか」という方針を順番に説明します。
3-a. ドライバの削除に失敗すると、Macが使用中にフリーズしたり起動しなくなることがある
上記の図は、Macが動作不能になる「カーネルパニック」という状態です。
これは、ドライバやアプリにバグがあったり、Macの設定情報が間違っている時に起こる現象です。
ドライバをインストールすると、MacのSSD/HDDの非表示領域に次の情報が編集・追加されます。
- macOSを動かす根本の設定情報の「config.plist」が編集される
- kextという拡張ファイルが追加される
これらの情報はmacOSの開発者レベルのOSの知識がないと正確な設定はできません。
誤った設定をすると、上記のようなカーネルパニックが起きたり、Macが起動しなくなります。
3-b. ドライバを削除したくなる時に備えて
ここまでの説明で、ドライバに付属の削除ツールがなければドライバの削除はできないことがわかりました。
そうなると、ドライバを削除するにはドライバをインストールする前の状態にリカバリするしかありません。
幸い、Macでは「TimeMachine」という標準機能のバックアップがありますので、これで外付けのHDDにバックアップを取るようにしておきましょう。
「TimeMachine」では自分で作ったファイル以外でも、ドライバ類やシステム設定などのシステム関連のデータも全てまとめてバックアップがとれます。
「TimeMachine」を使ったことがない人は、このブログの姉妹サイトで記事を公開しているのでご覧ください。
このページの記事は以上です。