6月下旬に発売されたSurface 3をほぼ1ヶ月ほど使ったので、気づいた点を紹介します。
買おうかどうか迷っている人、買ったけど不便な点がある人の使いこなしの参考になればと思います。
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1. Windowsタブレットは10インチが実用ライン
色々なWindowsのタブレットを使ってみて、一般論として言えると思ったことがあります。
それは、Windowsタブレットは10インチ前後が最低限の実用的な画面サイズだということです。
iPadやAndroidでは、7インチでも十分実用的なので、これらと同じように考えると失敗します。
考えてみてください。
iPadやAnroidでは指先で操作することが前提なので、タップするボタンも指先で操作しやすい大きさになっています。
Windowsタブレットを使う場合は、「Windowsストアアプリ」といったタブレットに特化したアプリもありますが、まだまだ数も少ないので、従来型のWindowsアプリの方ばかり使うことになります。
しかし、もともとWindowsではマウスで操作することが前提なので、先の細くなっているマウスのカーソルの先端で操作しやすいサイズになっています。
当然、指先のほうがマウスカーソルの先端よりも大きいので、指先でWindowsを操作するのは難易度が高いです。
正直な話、私が最低ラインと言っている10インチでも、指先だけで操作するのは立ちながら使うときなど応急処置的なものであり、長時間使い続けるのは現実的ではありません。
ある程度の時間を使い続ける場合は、ノートパソコンのように席に座ってマウスやタッチパッドが必須となります。
2. Surface 3は、パソコン+タブレット2台持ちの置き換えになるか?
発売元のマイクロソフトは「これ一台ですべて済む」的なことを言っていますが、本当でしょうか?
実際に1ヶ月ほど使ってみた感想では、パソコン的な役割でどこまでやるかにかかっています。
つまり、Surface 3のスペックをおさえたCPUと、10インチの液晶サイズ、これらが足かせになるような作業には向いていません。
具体的には、動画編集や画像編集をしたり、複数の画面を開いて作業をしたりといったことには全く向いていません。
しかし、サイト検索やメール、エクセルやワードで文書作成などには十分な処理速度と画面サイズです。
ちなみに、このブログ記事は実際にSurface 3で書いていますが、これぐらいならサクサク書き進められます。
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3. 動作の軽いアプリを使うことが快適な作業のコツ
Surface 3に搭載しているCPUはクアッドコアのATOMで、処理性能はCore i3やCore Mよりも下、従来のATOMよりは上といったところです。
実際にWindowsの「タスクマネージャー」でCPUの使用率を見てみると、上は2.0GHz辺りから下は0.5GHz辺りまで、かなり頻繁にクロック数を調整して消費電力の節約を行っていることがわかります。
また、データ記憶領域はeMMCという、HDDよりは速いがSSDよりは遅いといったものを使っています。
こういった、ちょっとスペック的におさえたものを使うことにより、バッテリー時間を長く持たせられたり、発熱を抑えてファンレスを実現しているわけです。
よって、Surface 3を快適に使うには、同じような作業ができるアプリが複数ある場合は、なるべく動作が軽いものを選ぶことで、作業時のストレスを抑えつつ、バッテリーを長持ちさせる工夫が必要となります。
ちなみに、実際に使ってみた、動作が重いアプリ・軽いアプリを表にまとめます。
アプリ種類 | 重い | 軽い |
WEBブラウザ |
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|
メール |
|
|
動画再生 |
|
|
書類作成 | (未調査) |
|
4.タイプカバーのキーボードはまあまあ、タッチパッドは使いにくい
4-1. タッチパッドについて
Surface 3の純正の周辺機器として、カバーと薄型のキーボードが一体になった「タイプカバー」がありますが、画面保護の機能性や純正ゆえの一体感は素晴らしいのですが、タッチパッドがとにかく使いにくいです。
サイズが小さい上に左クリックの領域と右クリックの領域の境目がよくわからないので、右クリックのつもりが左クリックになっていることがしばしばあります。
エレコムあたりがタッチパットに貼って左クリック・右クリックがわかりやすくする保護シール売り出したら定番商品として売れるんじゃないでしょうか?
2015/08/26追記
Windows 10の場合、スタートの「設定」から、「デバイス」に入って「マウスとタッチパッド」で次の設定をしておくと、MacBookのように指1本でタップすると左クリック、指2本だと右クリックになるので、非常にオススメの設定です。
- タッチパッドでの右クリックを許可する・・・オフ
- 2本指のタップを右クリックとして扱う・・・オン
そういったわけで、タイプカバーを使う場合でも、マウスも一緒に持ち歩くことをオススメします。
マウスはいくつか試してみた結果、薄型でかさばらず値段もそこそこ安い、以下のマイクロソフトのモバイルマウスをオススメします。
その前は、以下のマイクロソフトのアークマウスを使っていましたが、折りたたみ時の厚みは上のデザイナーマウスより薄いのは良いのですが、使用時にアーチ状に変形した時が使いづらかったです。
4-2. キーボードについて
キーボードの打ち心地はテーブルにペタンと降ろした状態だと、良くはないですが使っていられないほど悪いといったことはないです。
しかし、チルトさせて傾斜をつけると、テーブルとキーボードの間に空間ができて、キータイプするたびにたわんでベコベコ安っぽい音がするので使用感はとても悪いです。
どうしても傾斜が欲しい人は、チルトの状態で下に本などを置けばまだいいかもしれません。
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5. 充電器と充電ケーブル選びは慎重に
Surface 3の充電端子はマイクロUSB端子なので、それこそ100均で売っているケーブルでもつなぐことは可能です。
しかし、Surface 3に充電するためには2~2.4A(アンペア)ほどの電流が安定的に流れる必要があるようなので、ケーブルはつないでいるものの充電されていない、その間はバッテリーで動いていたので、いざ外出の時にバッテリーがかなり減っているという悲劇が起きます。
そのため、Surface 3付属品の充電アダプタとケーブル以外を使う場合には、ネットの口コミなどで定評がある物を選ぶようにしてください。
以下は実際に私が使っていて、特に問題が起きていない機種です。
5-1 . 充電ケーブル
太くてしっかりした作りで色の赤で普通のUSBケーブルと間違わなくてGOODです。
2mの長いケーブルを使っていますが、充電されていなかったことは今のところありません。
ケーブルが長いと、部屋の中であちこちSurfaceを持ち運べて便利ですよ!
5-2. 充電アダプタ
2.4A充電対応の次の商品をオススメします。
充電端子が2つありますが、安定して電源供給できるように、1つしか使っていません。
(2つ使ってSurface 3の充電に失敗したことはありませんが、気分的にそうしています。)
6. Surface 3を買って一番良かったと思ったこと
Microsoft Officeに入っているアプリの「OneNote」がSurface 3との相性がバツグンで、とても使いやすいことに気がついて、毎日便利に使っていることです。
「OneNote」とは、カンタンに言ってしまえばマイクロソフトのEverNoteみたいなデジタルなスクラップブック・メモ帳です。
EverNoteよりも優れている点としては、文字も図も写真もレイアウトフリーでどこにでも配置できることです。
これにSurfaceペンで手書きのメモを書き加えられるので、まさに紙に印刷した書類にあとからペンで注釈を入れるようなことができるわけです。
この「OneNote」はWindows/Mac/iOS/Androidでデータを共有できますので、ある程度の文書をWindowsやMacで腰を据えて作って、現地でその文書を見ながらSurfaceにペンでメモを書き込む、といった使い方ができます。
「OneNote」については、ここ数年で最もインパクトを受けたアプリの一つなので、そのうち別の記事で紹介したいと思います。