このページで紹介している「どこでもMyMac」で外出先からリモート接続する方法は、現在ではサービス終了になっています。
かわりに、Google Chromeを使ったリモート接続の方法を姉妹サイトの別記事で紹介しているので、ご覧ください。
Macでは、2台のMacを簡単な設定だけでリモート操作することができます。
追加ソフトは不要で、さらに使用料も一切かかりません。
また、自宅内でも外出先からでもどちらでもOKです。
アップルでは、
- 自宅内でのリモート接続・・・「画面共有」
- 外出先からのリモート接続・・・「どこでも My Mac」
と呼んでいます。
「どこでも My Mac」は「画面共有」の機能拡張版で、設定が多少多くなりますが、操作方法は全く同じです。
ともあれ、何年かMacを使っていると2台以上になることが多いので、メインマシンでないMacはリモート接続で有効活用してあげましょう!
「どこでも My Mac」は、数年前までは年間1万円の「Mobile.me(モバイル・ミー)」で使える機能でしたが、現在は無料の「iCloud(アイクラウド)」の機能の一部になっています。
また、Windowsで同じようなリモート接続をしようとすると、通常版のHomeエディションよりも高価なProやUltimateのエディションが必要だったり、VNCというリモート操作のソフトを使う必要があり、Macのように「無料でいますぐ手軽に」というわけにいきません。
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どんな時に使うと便利か
以下の使用例は、いずれも実行時にMacへの処理の負荷が大きく、長時間かかるものばかりです。
これらの作業をメインマシンのMacとは別のMacで行うと、メインマシンが遅くならなくて快適です。
- 大量のファイルコピー
- ハードディスクのクローン作成
- データ復旧
- 動画のエンコード
- DVDやCDの書き込み
上記の作業を自宅のMacで作業をさせたまま外出して、外出先からリモート接続で進捗状況を見て、続きの処理を実行させる、といったことももちろん可能です。
その他には、次のような使い方も便利です。
- メインマシンとしての役割を終えてたMacをファイルサーバーとして使用
- 特定のMacに入れているVMWare FusionやParallelsなどのWindows仮想環境を使う
- 良質なスピーカーやコンポにつないだMacでiTunesやインターネットラジオの再生
使用するネット回線について
リモート接続では、操作する側と操作される側の間で、大量のデータのやり取りが起きます。
よって、回線は速ければ速いほど操作に引っかかりが少なく、スムーズに行うことが出来ます。
なお、自宅内で完結する場合と、外出先から操作する場合について、使用ネット回線の注意事項を別々に説明します。
操作する側・される側のMacがどちらも自宅内の場合
有線LANでも無線LANでもかまいませんが、有線LANのほうがストレスなく使用可能です。
無線LANで反応が遅いと思ったら、操作する側とされる側ともに有線LANにしてみましょう。
外出先のMacから自宅のMacを操作する場合
テザリングでLTEや3Gを使う場合は、パケットのデータ量が大きくなりがちなので注意が必要です。
何10分〜数時間も使う場合は、上限のないWiMaxや有線ネットワークで使うようにしましょう。
また、操作される側・操作する側ともにある程度速い回線でないと、操作に引っかかりが起こって、ストレスがたまってしまいます。
目安としては、実用に耐える回線は、遅くともADSLや3G以上を推奨します。
さらに、光回線やCATVやWiMaxやLTEがオススメです。
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事前準備
ルータの設定を確認・変更
自宅内のMac同士の操作なら不要なのですが、外出先のMacから自宅のMacをリモート操作する場合は、自宅のルータの設定の確認・変更が必要です。
自宅で使用中のルーターが「UPnP」を有効にできるようなら、有効にしてください。
「UPnP」の設定をしなくてもたいていはリモート接続できるはずですが、いきなり回線が切れたり不安定になることがあるので、なるべくなら設定しておいてください。
わからなければ、とりあえずリモート接続を使って様子を見てみてください。
なお、「UPnP」とはネットワークに繋がった機器同士でデータのやり取りを行う機能のことです。
「UPnP」を設定する詳しい方法は、使用中のルーターのマニュアルを御覧ください。
操作される側のMacの設定@家庭内で完結する場合
あらかじめ、リモート接続を受け入れられるように設定を行う必要があります。
1) 「システム環境設定」を起動して、「共有」をクリックします。
2) 「共有」の設定画面が出たら、画面左側のサービス名「画面共有」にチェックを入れます。
3) チェックを入れるとすぐ右にある「画面共有:入」の表示になり、緑色のランプが点滅します。
これだけで、他のMacからリモート接続できるようになりました。
4) 標準では「アクセスを許可」が「Administrators」だけで、これだと使えるユーザーが限られてしまうので、「すべてのユーザ」にチェックを付けて誰でもアクセスできるようにします。
操作される側のMacの設定@外出先から操作する場合
外出先からリモート接続する場合は、上記の「家庭内で完結する場合」に加えて、以下の設定が必要になります。
1) 「システム環境設定」を起動して、「iCloud」をクリックします。
2) 「iCloud」が表示されたら、「どこでもMyMac」にチェックを入れます。
3) 「設定中…」の文字と歯車がグルグル回る表示が出るので、しばらく待ちます。
4) 設定が完了したら「設定中…」の文字と歯車のアイコンが消えます。
下のサンプル画面では「ルーターの設定でパフォーマンスが上がります。」と出ているのは、ルーターが「UPnP」に対応していないためです。
まれにリモート接続できないなどのトラブルが起きますが、とりあえず使うことは出来ます。
万が一接続できないなどのトラブルがあれば、「UPnP」対応のルーターに変えるのを検討すべきです。
実際にリモート接続する方法
1) 接続する側のMacのファインダーFinderを起動します。
起動すると、画面の左下に「共有」と書かれた部分にリモート接続の設定をしたMacが表示されているので、クリックしてやります。
2) ファリンダーFinderの右上に、「画面を共有…」のボタンが表示されているので、クリックします。
3) しばらくすると、リモート接続されたMacの画面が表示されます。
接続できたら、文字入力やマウスなどすべての操作が可能です。
接続時に、場合によってはパスワードの入力を求められることがあるので、その場合はリモート接続されるMacのログインやアプリのインストール時のパスワードを入れてやります。
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この記事に関連するオススメの商品
最近のMacBookシリーズはUSB Type-Cで充電するものが多くなりました。
MacBook付属のACアダプタと充電ケーブルには欠点が2つあります。
- ACアダプタはサイズが大きくて重い
- 充電ケーブルは汚れが目立ちやすい
ということで、自宅や会社に置きっぱなしにするには付属のものでもいいのですが、外出先や出張先にはもっと軽くて扱いやすい充電ケーブルがオススメです。
以下のACアダプタは82gでサイズも非常に小型、にもかかわらず45Wまでの出力があるので、MacBook 12インチ、MacBook Air(2018)なら使用中でも充電可能です。
シリーズ | ACアダプタ重量 |
MacBook 12 | 110g |
MacBook Air(2018) | 110g |
MacBook Pro 13 | 190g |
MacBook Pro 13インチでもCPU負荷が軽ければ使用中でも充電可能です。
(MacBook Pro 15インチは実機で確認していませんが、付属ACアダプタが87Wなので厳しいかも。)
上記のACアダプタは充電ケーブルがついてないので、ナイロン被膜で切れにくい・汚れにくい・曲がりやすくて使いやすい、以下のANKERのケーブルをオススメします。
このページの記事は以上です。
こんにちは、ブログ@yamafdさん
はじめまして、ブルージョナサンと申します。
2台のMacでリモート接続する方法(自宅内LAN、外出先から)
https://blog.yamafd.com/hwoto_remote_mac/
の記事のところで質問があるのですが
もしよろしければ教えてください
よろしくお願いします。
:ここからが質問です:
どこでもMyMacが中止になるようで
代わりのアプリを探しています。
私の所では2019年2月頃よりつながらなくなりました。
(どこでもMymac)(ターミナルもつながらない)
(VPNサーバー?の使用が停止?された??)
mac 純正のRemote Desktopというもので
代用できるみたいなのですが
ほかに代用できそうな物はありますでしょうか?
(できれば、ポートはあまり開けなくていい物が希望です)
リンクでもOKです。(他にアイディアとかでもOK)
代用アプリリンク等でもOKです。
よろしくお願いします。
(目的は自宅のmacの外からのコントロールです。)
chromeのブラウザーは(拡張機能のもの)
使ってみましたが、
私の使い方にマッチしないので没になりました。
どこでもMyMac
非常に便利で、ポートをほとんど開けてない(たぶん)
状況でも使えていたので、非常に残念です。
お暇なときでもよろしいので
もしよろしければお願いします。
ブルージョナサン
https://kakuyasuunyou.info/archives/2591
こちらがメールアドレスです
kaitoyamagawakun6☆gmail.com (☆をあっとまーくへかえてください)
ブルージョナサン様
コメントありがとうございます。
いまのところ代替ソフトとしては、設定の簡単さ・接続の安定性からChromeのリモートデスクトップがイチオシなのですが、どこが使い方にマッチしてなかったのでしょうか?
今後の参考と、他の代替案を考える時の参考にしたいので、教えてください。
また、Chromeのリモートデスクトップは、ホスト側(操作される側)には拡張機能のインストールが必要ですが、クライアント側(操作する側)は拡張機能のインストールは不要で、Chromeブラウザのアドレス欄に「https://remotedesktop.google.com」と入れるだけで使えます。
さらに別の案としては、「TeamView(https://www.teamviewer.com/ja/)」というリモートデスクトップ専門の会社の出しているソフトがありますが、アップルやグーグルほど有名な企業ならまだしも、そこまで有名でない会社なのでセキュリティに不安があるので、個人的には使っていません。
とりあえず、いまのところはこんな感じです。
サイト管理者様(ブログ@yamafdさん)
ご返事ありがとうございます。(^ ^)
ブルージョナサンです。
>いまのところ代替ソフトとしては、設定の簡単さ・接続の安定性からChromeのリモートデスクトップがイチオシなのですが、どこが使い方にマッチしてなかったのでしょうか?
私の方が
短期間のテストだったので、間違っていたら申し訳ありませんが、
Chromeのリモートデスクトップで外からの接続はうまくいったのですが、
接続が切れると、再度画面上の新しいパスワード(chrome自動作成だったような?)
を入力しなければいけなくて
そのため、
誰もいない自宅のmacの場合、外部から操作することが出来ないと
判断したからです。(でも間違っていたらすみません)
このようなアプリを使う場合
大抵、外から急なアクセスが必要になる事が多いので
パスワードで入れるようなアプリ(どこでもMyMac)のように
パスワード設定で入れる、ものが希望しているアプリです。
(でもchromeでもし出来るなら、問題ないかもです。)
TeamViewerは私のほうではまだテストしてません。
もう少し、検索、検証してみます。
どうもありがとうございました。(^ ^)
ブルージョナサン様
Chromeリモートデスクトップで使うパスワードは、ホスト側で設定可能です。
ひょっとして、リモートデスクトップの中の一機能の「リモートサポート」のことを言われていると思いますが、それとは別の「リモートアクセス」を使えばOKです。
ちょっとググってみたところ、以下の記事が新し目で、わかりやすい記事だったので、リンクを貼っておきます。
上記の「リモートサポート」と「リモートアクセス」についても記載しています。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/review/1148983.html
こんにちは、サイト管理者様(ブログ@yamafd様)
>ひょっとして、リモートデスクトップの中の一機能の「リモートサポート」のことを言われていると思いますが、それとは別の「リモートアクセス」を使えばOKです。
やっとその意味がわかりました。
普通通りに、パスワードで入れるんですね
2つのアクセス方法があるなんて
考えてもみなかったです。(汗;)
これなら問題ないです。
とてもわかりやすいアドバイスありがとうございました。
Googleさんがいつまで、サポートするか
わかりませんが、
しばらくこれで使ってみます。
とても助かりました。
どうもありがとうございます。(^ ^)
ブルージョナサン
こんにちは、サイト管理者様(ブログ@yamafd様)
おかげ様で記事がまとまりました。
ありがとうございます。
記事を作成しリンクを張らせていただきました。
もし不都合とかあればご連絡ください。
又、記事中、私の勘違いなどあればご指摘等
よろしくお願いします。(^ ^;)
https://kakuyasuunyou.info/archives/8810
ご連絡ありがとうございます。
ブログ拝見しましたが、すごい情報量ですねえ!
Chromeリモートデスクトップについて、ここまで詳しく書かれたサイトはないので、有益な記事だと思います!