普通プリンタはA4やA3サイズの印刷までですが、グーグルマップをもっと大きいサイズに印刷する方法を紹介します。
プリンタは対応しているサイズ以上の紙には物理的に印刷できないので、分割印刷(ポスター印刷)という方法を使います。
また、ここで紹介している方法はフリーソフトのみ使用で、Windows/Macの両方に対応しています。
フリーソフトは、「Google Chrome(以下、Chromeと略)」と「Acrobat Reader DC(以下、Acrobatと略)」を使います。
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1. ChromeでPDFファイルを作成する
Chromeは「ブラウザ」と呼ばれるソフトで、似たようなもので「インターネットエクスプローラー」や「マイクロソフト・エッジ」や「サファリ」があります。
しかし、ここでChromeに限定しているのは、PDF出力に標準で対応していて、印刷サイズがA0からA5まで幅広く設定可能だからです。
- インターネットエクスプローラー:PDF出力に対応していない
- マイクロソフト・エッジ:PDF出力は対応しているが、用紙サイズがA3からA5までしか対応していない
- サファリ:PDF出力対応しているが、用紙サイズは使用するプリンタに依存
Chromeは世界・日本で最も使われているブラウザのため、すでにパソコンにインストールされている前提で話を進めます。
もしもインストールしていなければ、これを機会に以下のリンク先からインストールしてください。
では、以下からChromeでグーグルマップのPDFを作成する方法の説明です。
画面の説明はMacで行っているためWindowsではデザインが多少異なりますが、操作手順は同じです。
▶ 以下をクリックして、Chromeでグーグルマップを開き、印刷したいエリアを表示します。
▶ Chromeのメニューから印刷を行います。
ここだけWindowsとMacの画面が違います。
Windowsでは以下のように、Chromeの右上にあるメニューアイコンから「印刷」を選びます。
Macでは以下のように、上部のメニューから「ファイル」-「印刷」を選びます。
▶ ここからまたWindows/Mac共通の操作画面に戻ります。
以下の画面のように印刷用の画面が表示されますが、おそらく「送信先」が普段使っているプリンタの名前になっていると思います。
今回はここをPDF出力に変更するので、ボタンの「変更…」をクリックします。
▶ 以下の画面のように「送信先の選択」が出たら、「印刷先」の中のボタン「PDFに保存」をクリックします。
▶ 最初の印刷用の画面に戻ったら、以下の画面のように「詳細設定」の部分をクリックします。
▶ 以下の画面のように「詳細設定」の中に「用紙サイズ」の項目があるので、分割印刷(ポスター印刷)する全体の用紙サイズに変更します。
たとえば、A3サイズならA4用紙2枚分、A2サイズならA4用紙4枚分です。
用紙サイズ | A4用紙何枚分か? |
A4 | 1枚分 |
A3 | 2枚分 |
A2 | 4枚分 |
A1 | 8枚分 |
A0 | 16枚分 |
以下の画面では、A4プリンタでA4を4枚に分割印刷する例として、A2でPDF保存してみます。
▶ 以下の画面のように印刷サイズを設定したら、画面上部のボタン「印刷」をクリックして、適当な場所にPDFファイルを保存します。
▶ PDFファイルが保存完了したら、引き続いて次の章の「パソコンにAcrobatをインストールする」に進んでください。
2. パソコンにAcrobatをインストールする
この章では「Acrobat Reader DC」をインストールしますが、表示される画面にしたがって進めていけば完了しますので、説明は簡略化します。
▶ Chromeなどのブラウザで、以下のリンク先を開きます。
▶ 画面に表示される「Acrobat Reader DC」の下にある、ボタン「今すぐダウンロード」をクリックして、画面に表示される内容に従ってダウンロードします。
この記事を書いている時点では以下の画面のようになっていますが、画面デザインは予告なく変更されることがあるので注意してください。
▶ ダウンロードできたら、Windows/Macともにダウンロードしたファイルをダブルクリックして、表示される内容に従ってインストールをします。
▶ インストールできたら、引き続いて次の章では「ポスター印刷」機能を使って印刷する方法を説明します。
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3. Acrobatの「ポスター印刷」機能を使って印刷する
前提として、すでにパソコン内に印刷したいPDFファイルが保存されていて、「Acrobat Reader DC(以下、Acrobatと略)」がインストールできている状態とします。
▶ パソコンにインストールされているAcrobatを起動します。
▶ Acrobatが起動したら、印刷したいPDFを開きます。
▶ PDFが開けたら、メニューから印刷画面を表示します。
以下は、Macで「ファイル」-「プリント」を選んでいるところです。
▶ 以下の画面のように「プリント」の設定画面が表示されたら、画面中央あたりの「ページサイズ処理」の中のボタン「ポスター」をクリックします。
▶ 以下の画面のように、「プリント」の設定画面の右半分のプレビュー画面の表示が切り替わります。
たとえば、以下の画面では破線で8つに分割されているので、8枚に分割印刷されることを表しています。
▶ 8つに分割印刷されることはわかりましたが、余白が多すぎるので、内容表示をもっと拡大してみたいと思います。
そこで、以下の画面のように「ページサイズ処理」の中の「倍率」が100%になっているのを、数字をキーボードで手入力して、ちょうどいい倍率を調整します。
ではまず、150に変更してみます。
数字を入れただけではプレビューは変わらないので、キーボードのtabやマウスのカーソルで、右隣の「重なり」にカーソル移動します。
以下の図では、15分割になってしまったので、150では大きすぎたようです。
▶ 倍率100から150の間でいくつか試してみた結果、以下の画面では130%で8分割が適当と判断しました。
これで印刷をしてみます。
▶ 以下の写真のように、8分割で印刷できました。
おまけ情報. A3プリンタで比較的評判いいのはブラザー製
正確な統計をとったわけではありませんが、仕事でA3プリンタが必須となる設計事務所などの知り合い複数の話を聞いたり、アマゾンの購入者レビューを見ていると、ブラザーのプリンタがキヤノンやエプソンよりも評判がいいです。
ついでにオススメすると、私はブラザーのA4のレーザープリンタを10年以上買い替えつつ使い続けて、コスパの良さに大変満足しています。
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