エクセルやワードが入っていないパソコンでこれらのソフトで作成したファイルを開く必要がある時があります。
そんな時には、USBメモリに入れておけば、どのパソコンでも使える持ち運び型のエクセル・ワードの無料の互換ソフトを使いましょう。
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持ち運び型のエクセル・ワード互換ソフトの紹介
ソフトの名前は、「LibreOffice Portable」です。
名前を聞いたことはないかもしれませんが、出所がわからない怪しいソフトではなく、Linuxのように世界中のプログラマーがボランティアで開発している信用できるソフトです。
ウィキペディアにも記載があります。(ウィキペディアのLibreOfficeのページを開く)
さらに、フランス政府や日本の徳島県庁や会津若松市役所や久喜市役所といった公共団体でも導入例も多いです。
余談ですが、無料だが出所がわからない怪しいソフトをむやみにインストールすると、個人情報を盗まれたり、架空請求の画面が出ることがあるので注意して下さい。
メリット
- 無料
- あらかじめエクセルやワードやパワーポイントが入っていないパソコンでも、これらの文書を開いたり編集や保存ができる
- マイクロソフト・オフィスの2003までの操作方法に似ているので、2007以降の操作に違和感がある人には使いやすい
- オフィス2003までのファイル形式(xlsやdocやppt)と、2007から後のファイル形式(xlsxやdocxやpptx)の両方ともに読み書きができる
- 特に追加のソフトを入れなくてもPDFでの保存ができる
- マイクロソフト・オフィスだと企業用の高価なパッケージにしか入っていない、データベースとビジネス描画ソフトが最初から入っている
デメリット
- USB2.0対応のUSBメモリだと、インストールに20分以上かかったり、インストール後に使う時の起動が1分ぐらいかかって遅い
- 互換ソフトなので、どうしても微妙なレイアウトのくずれがある場合もある(実用には問題無いと思います)
- データベースソフトとビジネス描画ソフトのファイルの互換性がなかったり制限付き
- エクセルのマクロやVBAは動かない
稼働条件
- Windows XP/Vista/7/8
- インストール先としてUSBメモリまたは外付けハードディスクの空き容量が400MBほど必要
- USB3.0対応のパソコン本体とUSBメモリまたは外付けハードディスクを推奨(読み書き速度の改善のため)
パッケージ内容
マイクロソフト・オフィスとLibreOfficeを比較表にまとめました。
分類 | マイクロソフト・オフィス | LibreOffice Portable | 備考 |
表計算ソフト | エクセル Excel | カルク Calc | ファイル互換性が高く、LibreOfficeでオフィスの形式のファイルを読み書きできる |
ワープロソフト | ワード Word | ライター Writer | |
プレゼンテーション | パワーポイント PowerPoint | インプレッション Impression | |
データベース | アクセス Access | ベース Base | 両者のファイルの互換性は全くない |
ビジネス作図 | ビジオ Visio | ドロー Draw | ビジオで作ったファイルをドローで取り込むことは可能だが、逆はできない |
ダウンロード先
画面の写真と併用して説明します。
1) 公式サイトのダウンロードページで、2つ並んでいるダウンロードボタンの左側「Download 4.1.1」(数字の部分はバージョンによって変わります)をクリックすると、ダウンロードが始まります。
ちなみに、左側のダウンロードしたものに日本語も含まれているので、右側の「All Languages」を選ぶ必要はありません。
LibreOffice Portable公式 ダウンロードページ
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USBメモリへのインストール方法
2) パソコンにUSBメモリを接続します。
3) ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、LibreOffice Portableのインストールを開始します。
4) インストールが開始したら基本的には画面の指示通りなのですが、インストール先をUSBメモリに指定するところを間違えないようにして下さい。
画面写真を一つづつ掲載しますので、インストール先の指定をするところでは特に慎重にして下さい。
5) 英語で「Please select a language for the installer.」と表示が出て、下に「日本語」となっていたら、そのまま「OK」ボタンをクリックします。
これは、インストールの時に使用する言語を選ぶ設定です。(説明が日本語で表示されます。)
6) 「このウィザードではLibreOffice Portableのインストールをご案内します。」と出てきたら、インストールを開始する確認の画面なので、そのまま下にある「次へ」ボタンをクリックします。
7) 「コンポーネントを選んで下さい。」の表示ができてたら、何も変更せずに、そのまま下の「次へ」ボタンをクリックします。
8) ここからの設定が重要です。(インストール先をUSBメモリに設定するため。)
「インストール先を選んでください。」の表示が出たら、右にある「参照」ボタンをクリックします。
9) 「フォルダの参照」の画面が出るので、インストール先としてUSBメモリを指定します。
10) 以下の画面の例では、インストール先にUSBメモリのEドライブの4GB-SONYを指定しています。
人によってはEドライブでなくDドライブやFドライブや別の名前になっています。
指定したら、下にある「OK」ボタンをクリックします。
11) 「インストール先を選んで下さい」の画面に戻り、自分が設定したインストール先のUSBメモリになっているかを確認します。
正しく反映されていたら、下にある「インストール」ボタンをクリックします。
12) インストールが始まり、インストール実行中の画面が出るので、しばらく待ちます。(20〜30分ぐらい)
13) インストール完了画面が出たら、「完了」ボタンをクリックして閉じます。
インストールはここまでで完了です。
基本的な使い方
14) LibreOffice PortableをインストールしたUSBメモの中にある、「LibreOffice Portable」という名前のフォルダをダブルクリックして開きます。
15) アイコンが幾つかありますが、「LibreOfficePortable」というアイコンをダブルクリックして、LibreOfficeのメニュー画面を起動させます。
その他の「LibreOfficeCalcPortable」などのアイコンは、メニュー画面を起動せずに、直接表計算ソフトなどを起動する時に使えます。
16) LibreOffice Portableのメニュー画面が起動されたら、必要に応じて「表計算ドキュメント」などをクリックします。
試しにここでは、表計算を起動してみます。
17) 表計算ソフトが起動しました。
説明は以上です。
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