MacでVirtualBoxを使ってWindows 7をインストールした時につまづいたところを紹介します。
正直、もっとカンタンにできるかと油断していたのですが、4箇所ほどネットで調べてもズバリと解決法が載っていなかったトラブルがありました。
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1. なぜVirtualBoxを使うのか
理由は、無料だからです。
しかも、最近は動作も速く安定しているらしいでの、今回は試験運転も兼ねて「VirtualBox」を導入してみました。
インテルMacになってからはBootcamp以外にWindowsを使いたい時は「VMware Fusion」か「Parallels」といった仮想化ソフトを使うのが定番です。
しかし、バージョンアップによっては有料で5,000円前後かかる時があるのは、地味にツライです。
2. VirtualBoxのダウンロード先
ダウンロードサイトの「VirtualBox x.x.x for OS X hosts x86/amd64」(x.x.xはバージョン番号)からダウンロードできます。
VirtualBoxのインストール方法については、画面通り進めていけばできるので省略します。
簡単な疑問点は、ググればたいてい見つかるはずです。
よって、以下では「ググっても解決法が見つからなかったトラブル」のみ説明します。
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3. トラブル1;DVDからWindows 7がインストール出来ない
「仮想マシンの設定」を色々変えてみたのですがDVDからのインストールがうまくいかないので、結論から言うといったんDVDからISOイメージを作成して、ISOイメージをマウントすることで、インストール出来ました。
3-1. DVDからISOイメージ作成
1) MacにWindows 7インストール用のDVDディスクを挿入して、「ディスクユーティリティ」を起動します。
2) 「ディスクユーティリティ」から挿入したディスクのラベルのあたりをクリックしてから、メニューから「ファイル」ー「新規」ー「”xxxxxxx”からのディスクイメージ…」を指定します。(xxxxxxxはディスクのラベル名)
3) 作成するディスクイメージの名前などを指定する画面が出てきたら、「名前」「場所」を適当に指定して、画面の下の「イメージフォーマット」を指定します。
次のどちらでもいいので、どちらかを指定して下さい。
- 圧縮・・・dmg形式
- DVD/CDマスター・・・cdr形式(ISO形式と中身は同じ)
4) 以上の操作で、ISOイメージ/CDRイメージ/DMGイメージが作成できたとします。
3-2. ISOイメージ等をマウントしてWindowsのインストール
5) 「VirtualBox」でWindows 7インストール用の仮想マシン環境を作成します。
6) 仮想マシン環境を作成したら、「設定」に入ります。
7) 「設定」の画面の上のアイコン「ストレージ」をクリックして、左側の「ストレージツリー」の「コントローラ:IDE」の右横にあるCDの+のアイコンをクリックします。
8) ドライブの割り当ての画面が出たら、真ん中の「ディスクを選択」をクリックして、先に「3-1. DVDからISOイメージ作成」で作成したISO/CDR/DMGイメージを選択します。
9) 「ストレージ」の設定画面に戻ったら、ISOイメージがマウントされているかと思います。
10) 後は、仮想マシン環境を起動して、インストールを行って下さい。
4. トラブル2;Macのドライブにアクセス出来ない
これは、VirtualBoxの「Guest Additions」というISOイメージをマウントしてから実行することで解決出来ました。
4-1. 「Guest Additions」が入ってないと他にもこんなトラブルが
ちなみに、「Guest Additions」が入っていないと、次のことが出来ません。
- Shared Folders(MacとWindowsでお互いのドライブにアクセスして読み書き)
- Shared Clipboard(MacとWindowsでお互いにコピー・アンド・ペーストを共有)
また、場合によっては「音が出ない」「画面の解像度が変えられない」などの不具合が出る場合もあります。
4-2. 「Guest Additions」のインストール手順
この「Guest Additions」のインストールにも結構苦労したので、手順を説明します。
11) 以下のサイトから「Guest Additions」のISOイメージをダウンロードします。
ダウンロードできるリンクは、右側の「Download From Mirror」の部分です。
12) ダウンロードできたファイルは、「virtualbox-guest-iso-4.3.6-1-any.pkg.tar」といったファイル名になっているはずです。
この、拡張子が「〜.pkg.tar」というファイルは、アップルのApp Storeで無料配布している「The Unarchiver」などの解凍ソフトを使えば元のファイルに復元できます。
The Unarchiver
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
13)復元できたらフォルダが作成されていると思いますが、その中に「VBoxGuestAdditions.iso」というファイルが入っています。
これが「VirtualBox」からマウントできていれば、「Guest Additions」がインストールできます。
このISOファイルはとても深い階層にあります。
- 「virtualbox-guest-iso-4.3.6-1-any」ー「usr」ー「lib」ー「virtualbox」ー「additions」ー「VBoxGuestAdditions.iso」
14) このISOファイルのマウント方法は、VirtualBoxでWindowsを起動中に、画面上部のメニューから「Devices」ー「IDE(IDE Primary Master)」−「Choose a virtual CD/DVD disk file …」から行います。
15) これでISOファイルがマウントできているはずなので、デスクトップ上の「コンピューター」をダブルクリックして確認してみます。
16) マウントしているCDドライブの「VirtualBox Guest Additions」のアイコンをダブルクリックして表示される中の「VBoxWindowsAdditions」をダブルクリックして、インストールを開始します。
17) 後は、画面の指示通りに進めていけばインストールが完了します。
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5. トラブル3;日本語入力の切り替えで「かな」「英数」キーが使えない
Macの日本語キーボードを使っている場合は、キーの「かな」「英数」で日本語入力か英語入力がイッパツで切り替えられて便利です。
今回のVirtualBoxにWindows 7を入れた場合は、初期状態では当然「かな」「英数」キーは本来の動作をせず、Windowsの「半角/英数 漢字」と同じ日本語入力のオン・オフの動作でした。
今のところスマートな解決法はなかったが、その代わり
これを本来の「かな」「英数」キーの動きにするのは、色々とネットを探して試行錯誤してみましたが、解決はできなかったです。
最初はBootcampのインストールプログラムからキーボードドライバを抽出して手動でキーボードドライバを置き換えられるかもと思ったのですが、Bootcampが実行していない仮想環境上ではインストールできませんでした。
代わりに、「Google 日本語入力」をインストールすることによって、文字の入力エリアのそばに日本語入力のオン・エアが表示できたので、これで良しとします。
6. トラブル4;LAN上の他のPCが見えない
これはカンタンに解決しました。
ネットワークのアダプタをデフォルトの「NAT」から「Bridged Adapter」に変えて仮想環境上のWindowsを再起動すればOKです。
「VMware Fusion」や「Parallels」でも同じ症状があったと思います。
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7. この記事に関連するオススメの商品
仮想環境を速く動かすにはメモリよりもSSDが効果的
3年前ぐらいまでは、仮想環境でWindowsが遅い時には「メモリを増やす」というのが定番でしたが、最近はSSDが使える時は、こちらを使うのが効果的で定番になっています。
メモリが4GB以上あって速度に不満がある時は、メモリを8GBにするよりもSSDにしたほうが効果的です。
有料の仮想環境ソフト「VMware Fusion」や「Parallels」を買うつもりの資金をキープしといて、とりあえず「VirtualBox」を使ってみて問題がなさそうだったら、SSDに資金を割り当てたほうが快適になれます。
以下のリンク先の記事では、「壊れにくい内臓SSD」を紹介しているので御覧ください。
このページの記事は以上です。